
盛り込まれて、購買・外注部門、製造部門など次の工程に回され、製品に作り込められることになる、具体的に製品の安全性を検討する際の方法については、安全設計原則に従い、一般的に以下のような手順で行われる。
?安全性レベルの設定
まず、法令類、業界基準、他社製品の安全性レベルなども参考に、検討材料としての一定の安全性レベルを設定する。
?危険性の予見
開発、設計した製品による将来的なPL事故の発生を防止するために、あらゆる角度から事故発生の可能性を洗い出す。
?危険性排除の検討
洗い出された危険(事故発生の可能性)への対策として、製品の安全性向上を図り、事故予防対策(製品本体の安全化、安全装置の付加、指示・警告)を講じる。
?安全性の確認
上記対策が講じられた製品について、設計審査や安全性確認テストを行う。
?安全性検討内容の記録、保管
以上の手順によって実施された製品の安全性に関する調査、検討、確認内容について、社内で適切に記録、保管する。
5.2 警告表示について
(1)警告表示のあり方
警告表示は、製品に内在している危険、あるいは使用状況によっては生じる恐れのある危険について、その存在を使用者に正確に知らしめることをその目的とする。
警告表示の実施方法には所定のルールがある。当該船舶の使用が想定される国の法令・規則などを遵守することが先決であるが、特に該当する法令・規則などがない場合には、国際規格(ISO、IEC)に従う。その上で、使用者にとって、その警告表示がよりわかりやすいものとなるように配慮しなければならない(例:危険情報は他の説明より目立つこと)。
内在する危険箇所の近くには警告ラベルを取付ける。但し、スペースや見やすさにも配慮し、大き
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